図書目録

社会科学

 

若松新『ドイツ保守野党の再建――CDU/CSU:1969-1982』

野党に転落した保守政党は、どのように自己分析して党内体制の立て直しを図り、いかなる戦略をもって政権奪還を目指したか。ドイツの事例から考えてみる野党のあるべきすがたとは。――「保守」野党研究の嚆矢。

〈内容〉1. G. スミスが見た野党CDU/CSUの混迷/2. 政党綱領の比較分析/3. CDU/CSUの下野

200210月、A5判上製、194頁、本体2000円〕

 

 

コリンスキー,E 編『西ヨーロッパの野党』(清水望 監訳)

EUの中核六ヶ国における野党の性格と影響力を比較分析すると同時に、R. ダール以後の、議会内外にわたる多様で新しい野党の形態に注目。政治学上の大きな果実。

〈内容〉1. 野党の概念/2. 野党と政治の変化/3. 議会外野党

19985月、A5判上製、408頁、本体3800円〕

 

 

根津智治『金融革命と銀行行動』

自由化や規制緩和に直面する銀行。市場を補完しつつ政策遂行を目指そうとする公的金融。日、米、独の歴史と現状に照らし、経済のインフラとしての近未来を模索する。

〈内容〉1. 金融システムの変革と銀行行動/2. 公的金融システムの国際比較/3. 金利自由化と金利機能

19954月、A5判上製、428頁、本体3800円〕

 

 

玉野和志『近代日本の都市化と町内会の成立』

日本近代の社会構造のなかで、この耳慣れた「町内会」の存在は無視できないだろう。その成立と変遷を諸処に探り、都市化にもまれる独自な活動を積極的に評価する。

19932月、四六判上製、300頁、品切〕

 

 

河村望・高橋和宏 編『地方の政治と地方の文化――地域社会の近代化と伝統』

静岡県下田市および千葉県山武郡横芝町の地域調査を主軸に、地域権力構造を解剖し、日本の地域社会の伝統と近代化、さらには国家を従属させようとする新しい社会の形成を探る。補論では、逗子市池子の住民自治を考える。

19902月、A5判上製、406頁、品切〕

 

 

河村望『社会学概論』

マルクス、ウェーバー、パーソンズ、柳田國男等の業績を取り入れながら、初心者に、広く社会と社会学、さらには日本の社会学を理解してもらう目的で執筆された。

〈内容〉序 社会学とはなにか/1. 社会の形成と発展/2. 社会学の展開/3. 社会学基礎理論/4. 日本人・日本文化・日本社会

19894月、A5判上製、416頁、本体3500円〕

 

 

ダール,R『統治するのはだれか――アメリカの一都市における民主主義と権力』(河村望・高橋和宏 監訳)

政治的選択はいかになされるのか。候補者指名、都市再開発、公教育などの身近な問題にわれわれはどのようにかかわっているのか。長期間にわたる綿密な追跡調査によって、アメリカ民主主義の現実を明らかにし、政治的多元主義への途を拓く名著。1961年上梓、本邦初訳。

198811月、四六判上製、463頁、本体3800円〕