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図書出版 行人社(こうじんしゃ)のホームページへようこそ。

 

小社は学術関係専門の出版社として、1975年に法人設立。

以後今日まで、哲学・思想、社会諸科学、歴史等の人文書分野において、きわめて地味な活動を続けてまいりました。

モットーは「よみがえるいぶき」。

著述に込められた決意に多大な関心と注意を払いながら、長い年月に耐えられるような本づくりを志しております。

ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

2019年4月

行人社

 


新刊のご案内

 

長谷川純子(著)

『イタリア・ルネサンスにおける額縁の誕生  タブローの起源

 

「額縁は、絵画とその外部との境界に位置し、それらの〈連結〉と〈分離〉の役割を担うものである。旧石器時代、壁画が洞窟のなかに描かれたとき、すでにその洞窟そのものが聖地としての枠域内にあったことは、後に額縁が生まれることを示唆していたのかもしれない」(本書3ページ)。

 

15世紀のイタリアにおいて、どのように絵画が建築空間から離れ独立した「タブロー」となったのか?

――本書は、これまで美術史研究で主たる考察の対象とされてこなかった額縁の、様式・技法の歴史的変遷をたどり、それらを支えた社会的要素や思想的背景に着目。その試みは、作品解釈の新しい地平を開くとともに、今後の文化史研究に大いに資するものとなるであろう。(A5判上製、264ページ、価格:本体2800円+税)

 

 〈内 容〉

第一章 立ち現れる空間

第二章 壁龕型額縁―古代風装飾の額縁

第三章 円形額縁―理想的な幾何学様式

第四章 箱形額縁―基本形となる近代的な額縁

第五章 15世紀以降の額縁様相

終章 周縁から中心へ

 

* 長谷川純子(はせがわ・すみこ)

1976年生まれ。京都市立芸術大学美術学部卒業。京都造形芸術大学(現京都芸術大学)大学院芸術研究科博士課程修了。博士(学術)。ジュネーヴ大学大学院文学部美術史学科博士課程。スイス政府奨学金留学生。杭州師範大学講師などを経て、現在、鳴門市ドイツ館学芸員。
 

2024年6月

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事務所移転のお知らせ

 

このたび弊社は下記住所へ移転しました。

来る2025年の創業50周年に向かって、さらに出版業に専心努力いたす所存でございます。

ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

2024年1月

株式会社行人社

代表取締役 野澤幸弘

 

        

 

 移転日  2024年1月22日

 新住所  〒190-0011

      東京都立川市高松町2-25-5

 電 話  042(506)1864

 FAX  042(506)1868

 


新刊のご案内

 

樫山欽四郎(著)

『運命と摂理』

 

「世界がある。宇宙がある。人間がいる。これは全く不思議なことなのである。どんな科学といえども、このことを前提し、それを認めた上でなければ何も言えないし、何もできない。そこにはすべてを超えた不思議がある。これを不思議としないで、すべてを解明しうるとすることによって、問題が解決されうるとしたところに、科学と言われるものがある。だがそれは、いつでも「人間がいる」ということの後であって、先ではない。そこに絶対の不思議がある。」(本書71-72ページ)

 

――ヘーゲル研究の泰斗として名高い哲学者・樫山欽四郎入魂のストレートが読者の「ど真ん中」を射抜く。1968年上梓、待望の復刻。付録として著者最晩年の重要論考「人間―有限―無限」を併収。(四六判上製、128ページ、価格:本体1800円+税)

 

*  樫山欽四郎(かしやま・きんしろう、1907-1977)、哲学者、元早稲田大学教授。主要著書:『ヘーゲル精神現象学の研究』『哲学概説』『ヘーゲル論理学の研究』『悪』『あたりまえのこと』他。訳書:カント『実践理性批判』、ヘーゲル『精神哲学』『精神現象学』他。)

 

2023年9月刊

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